
Special Reports
特別レポート

2021年の⾃爆テロ発⽣状況と注目点
2022年2月28日
テロ, 全世界
イスラエルの「国家安全保障研究所(INSS)」によると、世界における昨年の自爆テロは前年比41.7%減の74件と急減したが、アフガニスタンでの大規模自爆テロの影響で死者数は5.2%増の805人となった。
自爆テロが最も多発したのはアフリカで、アジアは半減し、中東は90.9%減少した。「イスラム国(IS)」もしくはアルカイダが関与した自爆テロは、件数自体は大幅に減少しているものの、全体の93.2%を占めた。
英NGOによると、軍事施設などに加え、一般人を狙った攻撃も多発しており、昨年は1,442人の一般人が死傷し、前年比で6.8%増加した。
自爆テロは一時期よりは減少しているものの、IS指導者の殺害や防疫規制緩和などの影響で再び増加する可能性が危惧されている。

南侵する武装勢力との徹底対決を選択した連邦政府
2021年11月10日
エチオピア, 国内紛争
エチオピア北西部のティグレ州では、昨年11月に反政府武装勢力「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」と連邦政府との間で内戦が勃発し、同月末に一旦は連邦政府が勝利した。
しかし、TPLFはその後も州内でゲリラ戦を展開して今年7月にはティグレ州の支配権を奪還し、さらには南に隣接するアムハラ州へ侵攻して、10月末に同州南東部の要衝を占領したと発表した。
TPLFの目的は、あくまで連邦政府内での影響力確保やティグレ州政府の承認などであり、それらが達成できる公算が高まれば、侵撃を停止して国際社会が呼びかけている和平交渉に応じる可能性がある。
対する連邦政府は全土に非常事態宣言を発令し、退役軍人を招集して徹底対決の構えを見せている。TPLFがさらに南侵しても、国軍の主力が温存されている首都アディスアベバまでは容易に到達し得ないものの、双方が妥協点を見出せないまま内戦状態が長引く可能性が高まっている。

殺人件数の増加率が1960年以降最大を記録
2021年10月12日
米国, 犯罪
米連邦捜査局(FBI)の2020年版「全米犯罪統計」によると、暴力犯罪の発生件数は前年比5.6%増、財産犯罪は同7.8%減であった一方、罪種別では殺人が29.4%、傷害が12.1%、車両盗が11.8%それぞれ増加し、中でも殺人は1960年以降最大の増加率を記録した。また、殺人での銃器使用率は76.7%、強盗では37.3%であった。
人口50万人以上の33都市のうち、28都市で殺人の発生率(人口10万人当たり年間発生件数)が前年から上昇したほか、14都市で全米平均(6.5件)の2倍以上の発生率を記録した。
今年も殺人の増加傾向が続き、さらなる治安悪化が懸念されている。








