
Special Reports
特別レポート

活動激化が懸念されるイスラム過激派
2024年12月23日
欧州, テロ
欧州刑事警察機構(ユーロポール)はテロ情勢に関する最新の年次報告書で、欧州連合(EU)域内における昨年のテロ事件(未遂を含む)は前年比328.5%増の120件に上り、そのうち98件が敢行されて6人が殺害されたことを明らかにした。この6人はいずれもイスラム過激派によるテロの犠牲者である。
ガザ紛争、シリアのアサド政権崩壊、米国での第2次トランプ政権発足などの影響により、「イスラム国(IS)」などイスラム過激派は今後一段と活動を強める可能性が高い。欧州においてもテロの脅威は高い水準で持続するので、今後とも巻き添え被害のリスクに留意する必要がある。

クリスマス・年末年始時期のテロ・一般犯罪対策(2024)
2024年11月25日
世界共通, テロ, 犯罪, 大衆運動
クリスマスシーズンから年末年始にかけての期間は、世界各地で様々なイベントが催される半面、イスラム過激派が欧米社会やキリスト教徒への敵意を強めるのが常である。昨年来の中東情勢悪化を受けた反ユダヤの高まりを受け、イスラム過激派によるテロには引き続き警戒を要する。
この時期は高揚した雰囲気も相まって防犯意識が緩みがちであり、各種の犯罪被害が例年多発する。経済の減速や長引くインフレなどで生活困窮者が増えていることもあり、一般犯罪の増加に加え、中国で最近続発している無差別殺傷事件が、他の国においても発生しかねない。

第2の都市マンダレーに迫る戦闘の現状と見通し
2024年9月11日
ミャンマー, 国内対立
ミャンマー東部のシャン州では国軍と反軍政武装勢力の戦闘が拡大し、国軍側の劣勢が一層目立っている。7月末にはシャン州北部の要衝ラショーが陥落し、市民レジスタンス組織「国民防衛隊(PDF)」と少数民族武装組織(EAO)の合同部隊は、同国第2の都市マンダレーに迫りつつある。
ただし、マンダレー市街の攻防戦となれば同市の中国権益に甚大な被害を与えかねず、反軍政側としても中国への配慮から躊躇せざるを得ない。
PDF主体の反軍政部隊は同市を包囲しつつ、司令部や空軍基地にドローン(無人機)やロケット弾などで小規模な攻撃を繰り返すものの、少なくとも当面は同市の制圧に乗り出す可能性は低いと考えられる。

「2024年ブラジル公安年鑑」の注目点
2024年8月13日
ブラジル, 犯罪
「2024年ブラジル公安年鑑」によると、全国における昨年の「故意暴力死(故意殺人、強盗殺人、傷害致死、警察官による被疑者射殺などの合計)」は2011年以降で最少を記録したが、全国26州・首都連邦区のうち6州では前年比で増加した。「故意暴力死」発生率(人口10万人当たりの年間発生件数)ワースト上位の都市の多くが北部や北東部の都市であり、その主因として犯罪組織間の抗争に伴う殺人や、警察の取締りに伴う被疑者射殺の多さが挙げられる。
昨年は全国の携帯電話を含む各種強盗が軒並み減少した一方で、携帯電話盗が微増したほか、女性や性的マイノリティーなどに対する犯罪が増加した。







