
Global Risk Reports
国際情勢レポート

マレーシア, テロ
払拭できない「イスラム国」の影響とテロのリスク
2020年3月3日
マレーシアではこれまで連邦警察公安局テロ対策部が司法手続きなしに長期拘留できる「治安違反(特別措置)法(SOSMA)」などを駆使してイスラム過激派によるテロを未然に摘発してきた。
マハティール前首相は、SOSMAを「圧政的」として廃止する方針を明言していたが、同国政府は昨年のテロ情勢に鑑みて廃止を見送った。
同国では、「イスラム国(IS)」支持者などによるテロ計画の摘発が続いており、昨年はこれまでに押収された簡易爆弾(IED)と比較して高威力なものが複数押収されるなど、重大テロ発生の蓋然性を払拭できないテロ情勢にある。

マリ, ニジェール, ブルキナファソ, テロ
西アフリカを席巻するイスラム武装勢力
2020年1月27日
西アフリカでは、「イスラム・マグレブのアルカイダ(AQIM)」などのイスラム武装勢力が結成した連合体「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」や「大サハラのイスラム国(ISGS)」などの武装勢力が国境を跨いで、国連軍や国軍、外国権益などを標的としたテロを繰り返している。
同地域における2019年のテロによる死傷者数は900人を超え、統計を取り始めた1990年以降で最悪の数値を更新した。
これらの武装勢力は、活動資金獲得のために外国人誘拐や活動範囲を急速に拡大しており、活動範囲を一層拡大することが危惧される。

コンゴ民主共和国, テロ
前大統領の政権復帰の 動きによる情勢悪化の兆し
2020年1月23日
フェリックス・チセケディ大統領は昨年1月の就任以来、積極的な外交を展開して一定の評価を得ているものの、18年間にわたって政権の座に君臨したジョセフ・カビラ前大統領が、政権交代後も閣僚、上下両院、州議会、国軍など主な権力機構への影響力を維持し続けているため、国内ではリーダーシップを発揮できていない。
カビラ前大統領や野党有力者らは、早くも2023年の次期大統領選挙に向けて準備を進めている。政権復帰を狙うカビラ前大統領が今後、チセケディ大統領率いる政党連合「変革への指針(CACH)」や野党勢力に様々な圧力をかけることで情勢が悪化することも危惧される。








