
Global Risk Reports
国際情勢レポート

バングラデシュ, テロ, 大衆運動
イスラム団体の活動活発化とテロのリスク
2021年1月25日
シェイク・ハシナ首相率いる「アワミ連盟(AL)」政権は、首相の実父でバングラデシュ独立に大きく貢献した故ムジブル・ラーマン初代大統領の立像建設を各地で進めている。
これに対し、「ヒファジャット・イスラム」を中心とするイスラム団体は、イスラム教の偶像崇拝を禁忌とする立場から強く反発し、抗議行動を頻発させている。また、聖職者らの言動に感化された一部の支持者による偶像損壊が続発している。
偶像崇拝をめぐる問題は過激分子をテロに向かわせる傾向が強い。イスラム団体は、テロ情勢が急激に悪化し始めた2013年頃にも過激な主張を繰り返していた経緯があることから、立像建設問題を契機に同国のテロ情勢が再び悪化するおそれがある。

ベネズエラ, 犯罪
依然として深刻な地方州と首都圏の治安
2021年1月20日
ベネズエラのNGOによると、同国における昨年の「暴力死(殺人、治安当局者による容 疑者射殺、故意性の有無が不明の殺人の合計)」件数は4年連続で大幅に減少し、発生率(人口10万人当たりの年間発生件数)は45.6件であった。近年では「暴力死」の中でも殺人が激減の一途にあり、昨年は治安当局者による容疑者射殺件数よりも少なかった。
しかし、同国の外縁沿いのスリア州、タチラ州、ファルコン州などでは殺人が急増し、誘拐・失踪や非合法武装組織等との武力衝突も多発している。
カラカス首都圏でも昨年11月以降、身代金誘拐が増加の兆しを見せるなど、治安は依然として深刻な状況にある。

米国, 犯罪
コロナ禍で一層の増加が危惧されるヘイトクライム
2020年12月10日
米FBIが11月16日に公表した統計によると、同国では、2019年のヘイトクライム(人種、宗教などの偏見や憎悪に基づく犯罪)の認知件数が前年比2.7%増の7,314件に上り、過去10年間で最多となった。
罪種別では傷害、器物損壊、脅迫などが多発しており、発生場所では特に住居、路上、教育機関が多数報告された。
例年はアジア系に対するヘイトクライムの認知件数は比較的少ないものの、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の爆発的な流行に伴い、アジア系を標的とする差別・ヘイトクライム被害が全米各地で続発している。








