
Global Risk Reports
国際情勢レポート

モルドバ, 国内対立
EU加盟や統一をめぐって敵対する親欧米派と親ロ派
2023年8月23日
モルドバでは親欧米派と親ロシア派の比率が拮抗しており、EU加盟を目指すサンドゥ政権はロシア外交官の多くを国内から追放する一方で、8月27日の独立記念日に向けて愛国心を奨励するなどして脱ロシアの気運を高めようとしている。
EU加盟の障害となっているのが親ロ派に支配されている「沿ドニエストル共和国」および同地域に駐留するロシア軍であり、サンドゥ政権は解決策として(1) 国民生活向上による親欧米派の拡大、(2) 武力による沿ドニエストル統一、(3) 沿ドニエストルを除外してのEU加盟、などを検討しているが、どれを選択したとしてもロシアの妨害工作は避け難い。

国際紛争, 朝鮮半島
米韓演習に向けて高まる軍事的緊張と備え
2023年7月25日
北朝鮮の金正恩総書記は、7月12日(水)に新型大陸間弾道ミサイルの発射を現地指導した際、「米帝が敵視政策を断念する時まで、より強力な軍事的攻勢を連続的にかけていく」と対決姿勢を鮮明に示した。実際に米海軍の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦の寄港の翌日に変則軌道の弾道ミサイルを発射したり、長距離巡航ミサイルを発射するなど活発な動きを見せている。
これに対して、米国は黄海や日本海側で警戒監視活動を強化しており、8月中旬からは米韓合同軍事演習も予定している。北朝鮮は軍事演習や韓国の保守政権の強硬姿勢への反発を強め、挑発行動を一層激化させる可能性が高い。

国内対立, コロンビア
政府と各武装組織の和平交渉の現状と見通し
2023年7月21日
昨年8月に就任した元反政府ゲリラで左派のグスタボ・ペトロ大統領は、「完全なる平和(パス・トタル)」を実現する方針を掲げ、左翼ゲリラやその残党のみならず、有力犯罪組織との和平交渉を模索する姿勢を打ち出している。
年初からは政府と4つの武装組織との間で半年間の停戦が実現した結果、テロは目立って減少したが、停戦違反行為等が少なからず発生した。
一方、政府と同国最後の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」は和平交渉を断続的に実施しており、今年8月3日からは一時停戦を開始する予定であるが、既にELNの一部が指導部の方針に従わないことを表明している。








